1,000年の技を伝える輪島塗。
その堅牢優美な色と形をゆっくり味わったください。 |
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重要無形文化財として、世界でもその名が知られる輪島塗。その堅牢さは、輪島産の珪藻土からできる「地の粉」を下地に混ぜたり、木口に麻布を張り付けたりする、独自の工法によって生まれます。そのため製品を完成させるまで、少なくとも20工程100以上もの手数を要します。沈金、蒔絵など装飾技法も特徴のひとつです。
こうした伝統工法を守って生まれる高級品や芸術品はもとより、最近では若い世代が中心となって、現代感覚を取り入れた作品や生活用漆器も誕生しています。 |
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| 輪島塗の歴史 |
輪島市に輪島塗が発達したのは、近くに漆器の原材料である「けやき」「あて」「うるしの木」などが豊富にあったので、このような原材料を使って、寺や神社のお椀やお膳を作ったのが始まりとされています。
その後、江戸時代の後期から農家や商家へ販路を広げ、明治時代からは、料理屋、旅館などでも使われだしました。今日残されている輪島塗の古い製品としては、1397年ころに作られたと思われる河井町重蔵神社社内陣の扉や、1735年ころに作られたといわれる朱塗膳や飯器、椀一組などがあります。
今日の輪島塗が形成されるまで、また、その後受け継がれてくるまでは、第2次大戦や長崎国旗事件など、うるしの入手が困難な状況や技術者の減少などがありました。
こうした困難を一つひとつ乗り越えて、世界に誇る「伝統工芸輪島塗」が継承されてわけですが、昔から今日まで一貫して輪島塗を支えてきたものは、漆器づくりに携わる人々の「良いもの」を作ることにかける心です。
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| 輪島塗の特徴 |
輪島塗の最大の特徴である堅ろうさの秘密は、下地塗に地の粉(江戸時代の中ごろ、発見されたけい藻土のを焼成粉末にしたもの)を漆に混ぜて木地に2回、3回と塗り重ね、下地を固めていく技術や、お椀の上縁や糸底など損傷しやすい個所へ漆で麻布をはり、さらに下地塗の際、破損しやすい上縁などに生漆を塗る「地縁引き」をすることにあります。
そして、こうしてできた輪島塗を製造した塗師屋 (ぬしや)自身が直接全国各地を売り歩いたので、 商品に対する信用も増し、次第に販路を拡大していきました。また、単に商品を売るだけでなく「なおしもの」といわれる破損した塗物に修理を施し、再び使用できるようにしたため、輪島塗は“一生使えるもの”といわれ、大切に扱われ、信用も少しずつ積み重ねられてきました。
交通機関が発達していなかった以前は、背中や両手に荷をたくさん背負い、歩いて行商に出かける姿が一般的だった。時代の流れとともに、交通機関の発達で得意先回りも販売の仕方も便利になりました。
しかし、輪島塗を扱う人たちの「輪島塗を大切にし、愛する心を持って販売する」という思いは、今も昔も変わることがありません。
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| 関連施設 |
石川県輪島漆芸美術館 |
平成3年9月に開館した漆芸美術館は、日本唯一の漆芸専門美術館です。 館内は広々とした空間で、快適に漆芸品を鑑賞することができます。
人間国宝・芸術院会員をはじめ、古今の漆芸家が精魂こめて制作した珠玉の名漆芸品を紹介します。 また、日本各地の漆器産地、アジアを中心に世界にひろがる漆器の文化に触れることができます。
●お問い合わせ先 TEL:0768-22-9788 |
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輪島漆器会館 |
輪島の街の中心部新橋のたもとにある。1階は輪島塗の販売フロア。2階の輪島漆器資料館は、重要有形民俗文化財の指定 を受けた、安土・桃山時代から明治初期までの3804点の資料、工具、作品などが公開されている。輪島塗実演コーナーもあり、工程と歴史を知る上で必見です。
●お問い合わせ先 TEL:0768-22-2155
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輪島工房長屋
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河井町のわいち通りにあるこの施設は、職人が漆器製作を行い、来訪者はその作業工程を見て、さらに職人と会話を楽しむことができる新しいタイプの交流施設です。
また、漆器の展示販売や、輪島塗はもちろん他産地の漆器の修理もうけたまわります。蒔絵や沈金の体験もできます。地物の魚が食べられる食堂もオープンしました。
※毎週水曜日は休業します。
●お問い合わせ先 TEL:0768-23-0011 |
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