市長のメッセージ

公開日 2023年01月01日

=豊かな未来を次の世代へ=

 

年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。市民の皆様方におかれましては、令和5年の新春を健やかにお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。

さて、昨年を顧みますと、コロナ禍に加え、エネルギー価格や物価の上昇が進み、市民生活は大変厳しい状況が続きました。一方で、入国制限緩和などにより、少しずつ経済も回復の兆しが見え始め、本市におきましても、ジャパン漆サミットや全国石川県人会連合会輪島大会を開催するなど、交流人口の拡大に努めてまいりました。

私の役目は、未来に希望の持てる輪島市を創り、次の世代に引き継ぐことであり、そのためにも、今ここで人口減少を食い止めたいという思いが強く、とりわけ、「少子高齢化対策」「国際化」「デジタル化」を重点施策とし、様々な施策に柔軟に、迅速に、オープンに取り組んでまいります。

まず、1つ目の「少子高齢化対策」につきましては、人口減少を食い止めるため、移住定住の促進に鋭意取り組んでいるところであります。今月より庁内の移住相談窓口を一本化し、空き家の利活用と各種助成などに関する業務を「まちづくり推進課」に集約し、移住定住支援を専門とする地域おこし協力隊1名の配置も予定しており、人的な強化も行ってまいります。さらに、民間と連携して、庁舎外部にも移住相談窓口を設けるとともに石川県や近隣自治体との連携強化を図り、移住を検討している皆様方が、平日・休日問わずに、スムーズに相談できる体制を整備してまいります。

また、県の赤ちゃん協議会と連携し、安心して子どもを産み、育てることのできる環境整備を行うとともに、老朽化著しい市立図書館の在り方を見直し、伝統文化の薫り高い輪島にふさわしい図書館の整備を進めてまいります。

そして、農業、林業、漁業などの一次産業も含めた地場産業の振興を図り、後継者育成や若者の雇用の確保を図ってまいります。

2つ目の「国際化」につきましては、昨今の歴史的な円安をインバウンドの好機ととらえ、新鮮な山海の幸から生み出される美食と伝統工芸輪島塗の卓抜した技を組み合わせた「美食と器」をキーワードに世界に向けて発信し、国内外との交流を促進するとともに、地域資源にさらに磨きをかけ、世界に開けた観光工芸都市の実現に向け、邁進してまいります。

また、観光PR動画を活用した海外旅行会社向けのプロモーション活動を開始し、スマホ版多言語観光マップの制作など、外国人観光客の受け入れ体制を整備してまいります。

3つ目の「デジタル化」につきましては、市民の皆様方の利便性を向上させるため、デジタルを活用した行政サービス改善の取組を進めてまいります。例えば、書面、対面等の手続きを必要とする各行政手続きをオンラインで可能とする「オンライン申請」や文化会館等の施設の貸館申請にLINEを活用するなどの予約のオンライン化を進めるとともに、ペーパーレス会議システムや電子決裁等を順次導入し、庁内業務だけではなく、IoT機器を活用した高齢者の見守りサービスなど、市民の皆様方も充分に恩恵を受けることのできるデジタル化を進めてまいります。

その他、奥能登群発地震や大雨、台風などに対する防災対策を強化するとともに、公共交通の在り方の検討を開始し、時代に応じた公共交通への転換を目指してまいります。

こうした施策を確実に実行し、市民の皆様方が安心して笑顔で暮らすことのできる輪島市を目指し、最大限努力してまいりますので、引き続き、皆様方の特段のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

結びに、本年が輝かしい未来に向けた明るい年となりますことを、また、皆様方にとりまして健康で幸多き年となりますよう心より祈念申し上げまして、年頭のあいさつといたします。

 

輪島市長  坂口 茂

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